ネットバンキングとfreee会計を連携させることで、記帳作業を自動化し経理業務を効率化することが可能です。しかし、特に初期設定時にトラブルが発生することもあります。この記事では、三井住友銀行のネットバンキングを例に、freee会計でのネットバンキング登録方法と、半年分までしか自動同期ができない場合の対処方法を解説します。
1. freee会計で三井住友銀行のネットバンキングを登録する方法
ステップⅠ:freee会計の「口座の一覧・登録」画面へアクセス
- まず、freee会計にログインし、「口座の一覧・登録」メニューにアクセスします。
- 「銀行口座」を選択し、「銀行口座を登録」ボタンをクリックします。
ステップⅡ:三井住友銀行の選択
- 表示されるリストから「三井住友銀行」を選択します。
- もし見つからない場合は、検索バーに「三井住友銀行」と入力して選択してください。
ステップⅣ:三井住友銀行のログイン情報を入力
- 三井住友銀行のネットバンキングにログインするためのIDとパスワードを入力します。
- 三井住友銀行とAPI連携を行い、口座の同期設定を完了します。
ステップⅤ:明細取得期間の設定
- 初期設定では明細の取得期間は「可能な限り長い期間」を選択します。
- ただし、三井住友銀行のネットバンキングのプランによっては、最大で半年分までしか取得できないケースがあります。
2. 三井住友銀行のプランによる同期制限とその対処法
三井住友銀行の一部のネットバンキングプランでは、半年分までの明細しか取得できない制限があるため、全ての取引明細を自動同期で取得できないことがあります。これを回避する方法として、CSVファイルでのデータインポートが推奨されます。
明細取得可能期間
パソコンバンクWeb21の契約プランにより、明細の照会可能期間が異なります。
契約プランによる照会可能期間は、それぞれ以下の通りです。
- Web21<エキスパート>、<スタンダード>、<デビュー>:13ヶ月間
- Web21<ライト>:6ヶ月間
※銀行側のインターネットバンキング利用開始日以前の明細は取得できません。
※API方式で同期可能な口座の種類は「普通口座」「当座口座」のみです。
取得可能期間を過ぎてしまった場合は、明細をアップロードしてご対応ください
三井住友銀行の同期制限に対する対処法
個人の場合
- 三井住友銀行のWebサイトから明細をダウンロード
- 三井住友銀行のネットバンキングにログインし、対象期間の明細をCSV形式でダウンロードします。
- 半年を超えた期間の明細が必要な場合は、特定の月ごとにダウンロードすることが可能です。
- ダウンロード期間の指定:ダウンロード時に、必要な期間を指定することが可能です。例えば、特定の開始日と終了日を設定することで、より柔軟にデータを抽出できます。これにより、半年以上前の取引明細も個別に取り出して管理しやすくなります。
QRコードをスマホで読み取り➡︎ 承認
※銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード)の方法はfreeeの公式ヘルプページを参照
- freee会計でCSVファイルをアップロード
- freee会計の「口座の一覧」から該当の三井住友銀行口座を選択し、「明細アップロード」オプションを選びます。
- CSVファイルをアップロードし、取り込む明細を確認します。
- 自動で経理のルールを適用
- アップロードした明細に「自動で経理」機能が適用され、以前の明細と同様に経理処理が行われます。
法人の場合
- 三井住友銀行のWebサイトから明細をダウンロード
- 法人口座の場合、ネットバンキングにログインして対象期間の明細をCSV形式でダウンロードします。
- 法人口座ではセキュリティ強化のため、ダウンロードには追加の認証が必要な場合があります。必要な認証手続きを行ったうえで、明細をダウンロードしてください。
- ダウンロード期間の指定:個人口座と同様に、特定の開始日と終了日を設定することで、必要なデータを抽出できます。
- freee会計でCSVファイルをアップロード
- 法人口座の明細をアップロードする場合も、freee会計の「口座の一覧」から該当の口座を選択し、「明細アップロード」オプションを選びます。
- 法人専用の口座情報に合わせて、CSV形式のフォーマットが異なる場合があるため、freeeの法人向けヘルプページを参考に適切な形式に整えてください。
- 自動で経理のルールを適用
- 法人口座の場合、特有の経理ルールがある場合もありますが、「自動で経理」機能を使用して明細の処理を効率化できます。
注意点
CSVデータの取り込みには、三井住友銀行仕様のフォーマットに準拠したファイルが必要です。形式が異なる場合、エラーが発生することがあるため、ファイルの項目や形式は三井住友銀行のヘルプページを参考に整えましょう。また、freeeのヘルプページにも対応方法が記載されているため、あわせて確認するとスムーズです。
3. 三井住友銀行でのトラブルシューティング
1. ログイン情報を再確認
- 三井住友銀行の認証情報が正確であるか確認してください。誤っている場合は同期エラーが発生します。
2. 自動同期の手動切り替え
- freee会計の設定画面から「同期を手動で行う」設定に切り替えると、必要なタイミングで同期を実行できます。これは、セキュリティ認証が毎回必要な場合に効果的です。
3. エラーが続く場合はサポートに問い合わせ
- freeeのサポートチームに相談することで、特定の銀行連携に関する助言を得ることができます。三井住友銀行との連携に特化したサポートも用意されているため、具体的な対処方法を得ることが可能です。
まとめ
三井住友銀行のネットバンキングをfreee会計に登録し、自動同期を活用することで経理業務を効率化できます。しかし、プランによる同期期間の制限がある場合、CSV形式で不足分を補充する手順が必要です。個人と法人で若干の違いがあるため、それぞれの手順に従って進めてください。freee会計の自動同期機能を最大限に活用し、定期的な明細確認と手動アップロードを組み合わせることで、よりスムーズな経理管理を実現しましょう。